*春待つ疑問符*
「おまわりさんごっこはもうおしまい!おうちに帰りなさい。」

田口君はそう言うと、僕らの机(ダンボール)を回収し始めた。

「勤務時間は5時までなんだけど?」

カズマ君が言った。

「ダメ!!」

と、田口君。

「僕らがいないとこの街は悪の組織に…」

「ないない!!」

タクミ君の言葉が田口君の一言に消される。

ダンボールを持って交番に帰って行く田口君。

「明日は…ミカンのダンボール箱にしようか!」

タクミ君が小声で言う。
僕たちはこりてなかった。

でも…


今日のところは帰るとしよう。
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