*春待つ疑問符*
怪しい男の人は、ある家の前まで来ると、辺りを見回し、すっごく怪しい感じで玄関の門を入っていった。

「カエデおばあちゃんの知り合いかなぁ?」

ヒロ君が言った。

怪しい男が入っていった家は、一人暮らしのおばあちゃん、カエデおばあちゃんが住む家だった。

カエデおばあちゃんと僕たちは仲良しで、時々僕たちとイチゴちゃん、キヨちゃんみんなで遊びに来たりもしていた。

「のぞいてみようか?」

タクミ君が言った。

「本当のお客さんだったらお邪魔しちゃうけど…カエデおばあちゃんなら怒んないよね?」

カズマ君が言った。

うん、怒んない怒んない。
それより何かあったときの方が大変だからね。

僕らは突入を試みようとしていた。
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