*春待つ疑問符*
「あっ!ハル先生だ!」

タクミ君が叫んだ。

「ハル先生!」

僕らは向こうから歩いてくるハル先生に気付き、駆け足になる。

「なんだ?またおまわりさんに迷惑かけてるのか?」

ハル先生が笑いながら言う。

「違うよ。」

カズマ君が言う。

「田口君と僕らはもう仲良しなんだから!」

ヒロ君が言う。

「遊んでもらっちゃってすみません。」

ハル先生が言う。

だ〜か〜ら〜!

僕らが声をそろえて言うと、ハル先生は笑っていた。

「あっ!カエル!」

ハル先生は田んぼの方を指差した。

僕ら4人は田んぼめがけてまっしぐら。

ハル先生は僕らを簡単に操ることができるのだ。
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