*春待つ疑問符*
その頃、カズマ君はお家の酒屋さんのお手伝い中。

お父さんが配達に出かけているので店番を頼まれていた。

カズマ君が入り口に椅子をおいて、番犬のように…あ、看板犬のように座っている姿は、このお店の定番だ。

カズマ君が言うには、おまわりさんごっこしながら店番できて、サイコーなんだって。

僕は八百屋さんへ行く途中、カズマ君のお家の前を通った。

僕に気づいたカズマ君は、僕に向かって敬礼をした。

僕もカズマ君に敬礼で返した。

いつの間にか始まっていたおまわりさんごっこは、

パトロールする僕、
交番のカズマ君という、

自然な流れの中での設定を作り上げたが、おつかい中の僕は、カズマ君のお家の前を通り過ぎると、振り返って手を振った。

カズマ君も手を振って、おまわりさんごっこ終了!
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