*春待つ疑問符*

*孤独の殻。

「独りで遊んでんの?」

ハル先生は、カズマ君ちを後にして、河原にきていた。

「逃げるなって、桐谷君。」

ハル先生は2年生を捕まえて話し始める。

「説教しにきた訳じゃないから。逃げるのは、やましいことがある奴と、鬼ごっこの鬼じゃない奴だよ?」

「……。」

「カズマの兄ちゃん、知ってるのか?」

「……。」

「桐谷君もお父さんを、バカにされたら嫌だろ?」

「……。」

「独りは、つらいだろ?」

「……。」

ハル先生は、何でもお見通し?
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