*春待つ疑問符*
明日から、金色の一週間が始まるという日の夕方、交番では田口君が先輩に質問していた。

「駅に!駅に金髪を先頭に高校生の集団が降りたったのですが、この街の関係者でしょうか!?」

「あぁ、心配いらないよ。この街の子供達だ。」

瀬戸さんが答える。

「そ…そうですか。」

ハル先生で見慣れている田口君だったが、集団だったので驚いたものの、すぐに冷静さを取り戻した。

「みんな、あの子達の兄弟だよ。」

「タマキ君やタクミ君の…ですか。」

「そう、あの子達の兄弟だ。みんないい子達だよ。」

「なるほど、ハル先生に懐くわけですね。」

「この街じゃ、派手な頭は良い子の印…てな。」

「ローカルルールですか…」
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