*春待つ疑問符*
「たった1ヶ月でこの街の人気者になるには、その髪の色だけじゃ無理でしょ。」

兄ちゃんが真剣な顔で言った。

「ハル先生は十分、中身で勝負してるよ!そうじゃなきゃ、結構敏感な子供の心なんて掴めないし、いろんな人間みてきた大人の信用なんて勝ち取れないよ。
初対面の俺に、そこまで話してくれるハル先生は、俺はカッコいいと思う。見た目もカッコいいけど、中身もカッコいいよ!」

兄ちゃんは熱く語る。

兄ちゃんもすっかりハル先生のファンだ。

「ありがとう。」

ハル先生は照れてる。

兄ちゃんも冷静になって、照れてる。
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