プラトニックラヴ~大切な人々へ~
私は文也に連れられて検査に行きました。検査によって私の幸せが無残にも
引きちぎられたのです

「結果が出ました。あなたはエイズです」

 先生が結果を告げる

「へっ!」

「そんな。エイズは治らないんですか?」

「今の医療科学じゃあ治らんよ」

 文也の問いに答える先生

「そんな」

「裕美」

「私エイズに・・・」

 私は結果を聞いて落ち込む

 数日後

「なぁ。裕美!俺たち結婚しないか?」

「えっ!でもお母さんが反対すると思うよ?」

「大丈夫だよ!もう許可もらってるから♪俺にならまかせられるってさ」

「うそ!?」

 文也の告白に驚く私

「本当さ♪俺と結婚してくれるか?」

「喜んで!よろしくね。だんな様」

「ははは」

裕美との結婚を決めた。分かってた。
裕美の親からは反対された。娘はエイズ
で10年位で死ぬって事が2人にとって
どんなに苦しくて辛いかを考えてだ。
でも俺は真剣に愛してるし覚悟もあった。
裕美も俺のこと愛してくれてるし、覚悟も
ある。それを全て伝えてOKをもらった。
数ヵ月後高校を卒業した私と文也は結婚しました。
これで幸せになれると思いました。だけどまだ
罰は続くのでした。私への罰は最悪の結果で幕を閉じるのでした



「あ~あ。裕美もとうとう結婚かぁ。早いわね」

 母が寂しそうに言う
 
「どこも変なところない??」

「おっ!綺麗だな。裕美」

「恥ずかしいから見ないで」

「ふふ」

 裕美の言葉に微笑む文也

「おめでとう。裕美ちゃん」

「先生!!」

「悠人さんじゃないですか??」

「二人を祝福に来たのさぁ~~~~~♪想いが届いてよかったねぇ」

「はは;おかげさまで」

 悠人の歌に苦笑する

「末永くお幸せにね」

「ありがとう♪先生」

「なんでいつも先生って呼ぶかなぁ?従兄弟なのに?」

「先生は先生だからですよ」

私は幸せでした。文也と一緒に居れて、文也の奥さんになれて。だけど幸せは
いつまでも続くはずがありません。幸せは・・・・・




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