プラトニックラヴ~大切な人々へ~
「冬実の検査から1週間か。つらい現実よね」

「ああ。残酷だ!冬実には何も罪がないのに」

「ごめんね!!冬実!!私のせいで!!」

 私は叫ぶ

「お前は何も悪くない!!自分を責めるな!!」

 文也がなだめる

「私がいけないの!!文也もごめんね!!私のせいで!」

「自分を責めるな!!何も悪くない!」

 文也が更になだめる

「嘘!!文也は私の事重荷に思ってるんだ!!」

「思ってない!!」

 文也が声を荒げて言う

「嘘!嘘よ!もう私はこの世には居られない!」

 私は近くのハサミを取り喉に突きつける

「バカ野郎!!何やってるんだ!!」

 文也は私の頬に平手打ちをする

「だって。私のせいで。私の」  

 私は大泣きする

「よしよし。辛いんだよな。俺も辛いよ。もう馬鹿な事はやめろ」

文也は私を抱き寄せる

「うっうっ」

 私は泣いたまま文也に抱き寄せられる

「見てみろよ。冬実の笑顔を」

「うん」

 私は泣きながら頷く

「冬実は泣かずに頑張ってるんだ。お前も頑張ろう」

「うん」

 私は泣きやみ頷く







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