まんが家サンは、恋愛禁止?!
□念願のデビュー



小学6年生から憧れてた職業、

「漫画家サン」。

その夢を叶えるために、
これまで頑張ってきた。


ずっとーーー…。





「で・き・たっ!」


瑠未は原稿を手にし、
溜息混じりに叫んだ。


ふぅ~…。

これで8回目の投稿作品…、かな?


「あとはポストに入れるだけ~っと。」



そのまま階段を駆け下り、
玄関へ走った。

ママがキッチンから顔を覗かせる。



「あら、どこに行くの?」

「ちょっとポストに、ね。」

「あ、そう。気をつけてね。」

「は~い。」


ママの適当な言葉にイラっとしつつも、
靴を履き、外に飛び出た。


冷たい秋風が、瑠未のボサボサな髪を
なびかせる。



はいた息が白くなって外に出る。

瑠未はマフラーで口元を隠し、
近くにあるポストまで走った。











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