まんが家サンは、恋愛禁止?!
ーガサッ…ガサッ…ー
「…ここにもない…!」
あれから瑠未は、校庭へ走った。
教科書を探すために。
もともと教科書なんて必要ないけど、
一応、お金で買ったものだし。
「…はぁ…はぁ…」
いつものことだから、
もう慣れてるけど……。
やっぱり
傷つくことは変わらない。
どうしても、
心に深い傷ができてしまう。
「…あれ?篠永さん…?」
「きゃあっ!」
「そ、そんな驚かなくても…」
あたしの目の前には、
何時の間にか日野先輩が立っていた。
日野先輩の体操服姿に、
思わず見とれてしまうあたし。
す、好きって意味じゃないから!