恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜
「 大丈夫ですか? 」


私の腰をささえてくれている腕をたどると
右手は私を支えて、
左手はトレーを持っていた。


「 ありがとうございます。 」


私の左手を支えてくれている右手に触れてみた。

よくわからない安心感という
感情が沸いてくるような気がした。


この男性は
一人でここにきたのかな?

一人分のバーガーセットを私たちのテーブルとなりに置いた。

見ると私が注文したバーガーと同じだったから
落としたのと取り替えてもらった。


「 大丈夫だよ
気にしないでいいよ。 」

笑ってくれたけど
なんとなく
とりかえっこしたかったのかもしれないなぁと
一人で笑ってしまった。
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