恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜
「 重いから…
私持って行きますよぉ。 」


「 唯愛ちゃん、
オレさぁ、男だよ。
かなり年上だけどさぁ、
でも大丈夫だから
遠慮しないのさ。 」


寿明さんは
この重い荷物を軽々と持ち上げた。

寿明さんの
背中越しに足早に走ってくる男性が見えた。

寿明さんも足音に
気がついたのか
振り返り手招きをしている。


「 おっ!
やっときた!!
小さい頃に会ったけど
記憶ないよなぁ…
これが息子の… 」


私たち二人は
同時にお互いを指差して


「 「 あっ! 」 」
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