恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜
大人がすることじゃないけど、
汚いやり方だけど
私は
待ち伏せをすることにした。

お酒に誘って…
柊は
お酒に弱いから
必ずすぐ酔ってしまうのを、
これは使わない手はないでしょ?


だから、
今夜待ち伏せをしてみましたぁ。


「 あれ?
柊じゃないのかな? 」


最寄り駅から
マンション方面に歩き出した柊に声をかけてみた。

柊は
私の声にかなり
ビックリしたように振り返り、


「 花歩…
あれ?
いつ帰国したの?
おかえり。 」


いつもと変わらない
柊の態度にイラついたけど


「 ちょっと前に帰ってきたよ。
ただいまですぅ。

ねぇ、今夜時間あるかな?
帰ってきたんだから
食事したいなぁ。 」


「 もちろん、いいよ。
何食べたい?? 」


私は考えたふりをして


「 居酒屋に行きたい!
いろんなのを食べたいもん。
いいよね? 」


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