恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜
なんか
あの視線が
私を落ち着かなくさせている。

どうしても
イライラしてしまうから
気分を変えたくて
自販機で悩んでいると


「 唯愛、何飲みたいの? 」


私の肩越しから
声がしたときに
柊さんがお金を入れていた。


「 あっ!
柊さん早かったね。
えっと…紅茶がいいかな? 」


押してくれて
取り出してくれた。


「 あったかぁーい。 」


柊さんが
私に、
微笑みかけてくれた。


その微笑みが
ちょっと胸に痛かった。


いつものように
缶コーヒーを振りながら
私のちょっと前を歩く
柊さんの背中をみていた。

この背中を
いつも追いかけて歩いてたんだなぁ。
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