恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜
左手をおもいっきり引っ張られて
びっくりして顔をあげると


「 唯愛ちゃん?
どうしたの?
泣いてるじゃん! 」


そのまま私の左手をつかんだまま、
連れてかれるけど
私は歩いていくしかなかった。
抵抗する気持ちにはなれなかった。


「 誠士、今から出れる?
唯愛ちゃんが、
顔腫らして泣いてるのを見つけたの!
早く迎えにきて!! 」


誠士に連絡されちゃった。
梨音ちゃんの自宅近くの公園。
ブランコとベンチしかない小さな公園。

私のとなりをピッタリくっついて座っている。


梨音ちゃんのバッグから
ペットボトルをとりだして


「 ここ少し冷やしておいたほうがいいよ。 」


私の左頬に
ずっと、くっつけていてくれた。
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