恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜
今は
誠士の部屋にいる。


なんとなく泣いてる私をみて
理由がわかったのか
誠士が


「 唯愛、
泣いたのは何故?
坂東先生と何かあったのか? 」


私は小さく頷いた。


「 誠士、梨音ちゃん
私はふたりみたいになりたかったの。
大好きな人がいるだけで幸せって。
でもね、
柊さんとは好きの種類がちがかったの。
だから…
終わりにしたの。 」


誠士は、
私の頭をグシャグシャとしてから。


「 でも、この腫れてるのは? 」


「 これは、柊さんじゃないよ。
これは…私の5年間の罰なのかもしれない。 」


「 そうなんだぁ。 」


誠士は
私の痛い左頬を
楽しそうにツンツンとして笑った。


「 私は後悔してないよ。
ただ、柊さんとさぁ、
ちゃんと話はしなかった…
けど…
話し合いしてもさぁ
答えは一緒だったし…。 」


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