恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜
そこに寿明さんが帰宅してきて私を見てビックリ!


「 オレ何か感じたのかな?
ケーキ、ホールで買ってきちゃったし…。 」


「 寿明さんステキ!
ケーキ頼みたかったんだけど、
唯愛ちゃんのことナイショにしたかったから…
ありがとう。 」


みんながいるのに
真子さんが寿明さんにチュッとした。

私一人照れていて
二人は何もなかったようにテーブルに用意している。
この二人っていいなぁ。
私のパパとママも生きていたら
こんな感じだったのかな?と思ったら
なぜか涙が流れてきた。


真子さんは
私を見てあわてて


「 泣かなくても大丈夫だよ。唯愛ちゃん。 」


私を間にして
真子さんと寿明さんに抱きしめられて


「 唯愛ちゃんは一人じゃないからね。 」


寿明さんに言われて私の頭をポンポンとした。
私が落ち着くまで真子さんが手を握っていてくれた。

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