恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜
私が泣いてる間に
みんなが用意をすっかりしてくれた。

真子さんが最後にサラダを冷蔵庫から取り出して着席した。

食事まえに伝えちゃおうと

「 あの…
急に今日は押しかけてきて、ごめんなさい。
どうしても結城家のみなさんに報告があって… 」


私のバッグからパスケースを取り出して


「 私にとって車は、
あまり記憶がなかったけど、
一生自分で運転することはないと思っていました。
でも寿弥くんと偶然出会った日に友達の運転でドライブできた。
きっとパパとママも応援してくれてるのかな?と。
だから寿弥くんにも、
みんなにもナイショで免許取得しました!! 」


真子さんにパスケースを渡すと
かわいい目から大粒の涙が流れて落ちた。
パスケースは寿明さんに渡り私の元へ。


「 私は愛子たちの事故を忘れたことはない。
運転する人のわき見から、あんなに大きな事故になる。
だから唯愛ちゃんの心に刻まれたとしてもしかないよね。
本当頑張ったね。
こわかったよね?
頑張った! 」
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