恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜

デスクを片付けていると


「 坂東先生、来たよ。
用事ってなんですか？ 」

なんかイヤイヤ来ましたって
いう感じの顔だったが

オレは初めて見た
唯愛の私服に
スカートが、
かなり短いのが…
男としてドキドキしていた。

ドキドキがバレないように
デスクの引き出しを意味もなく開けてみた。

あわてて片付けてるフリして
引き出しを開けていたから
唯愛の作品を返せなくて
持っていた
花のデッサンがあった。


「 桜川、
オレ学校移動することになったから
このデッサン渡し忘れてたから…
忘れていて、
ごめんな。 」


唯愛に手渡すと
可愛い笑顔をデッサンにむけて


「 坂東先生、
これ…けっこう気に入ってたんですよぉ…
ありがとうございます。 」


両手で大切そうに抱き締めて

急に何かを思い付いたように…


「 あっ！
坂東先生、
もう、ここにいないんですよねぇ…

時間がないのに
１つお願いしてもいいですか？ 」