意地っ張り少女の恋愛事情
…って何見ちゃってんだろ…
苦笑しながら自分につっかこむ。でもやっぱり気になっちゃってちらっと見てみた。
パチっ
瞬間二人の視線が重なった
「ぁ…ぉ…はよぉ~…」
…なんか気まずい…てかなんでこっち見るんだよ!バカァー!!
「おぅ……」
欠伸をしながらのごく普通の返事だった
…いつになく眠そうだな…
こいつは柊恭弥小学校からの幼馴染で親戚。腐れ縁なのか何かと一緒になることが多々ある。休みの日とかはネットを通じて話し相手になっている。密かにモテているらしくテニスの後輩と楓が好意を寄せているとか。ミステリアスな一面を持っていて何を考えているのかさっぱりわからないクール系で変態だ。普段は悠馬と一緒にいることが多い。
「ん~…今日も学校は騒がしいな~」
廊下のほうではいつもの様に悠馬をはじめとした男子生徒たちで賑わっていた。

「疲れたーーー!!せんせー五教科とかいじめだよーー」
給食を食べながらぼやく私…
「まぁたそう言う。学生は勉強一番なんだから仕方ないんですよ?」
担任の先生がいつもの様に語る。まぁ半分無視なんだけどね
「ははっお前また言ってんのかよ」
「悠馬だってそう思ってるくせにぃ」
ラーメンを啜りながらななめ後ろの悠馬に言う
「でも面倒だよねぇ…バック重いし肩こるし」
「ハハッ肩こるとか楓何歳だよ」
「13」
「え?85歳の間違いなんじゃ…」
いつもの様に楓を弄る
…ホント弄りやすい
「うおっ85?!マジか…おいばぁちゃんがここでなにしてんだよ」
悠馬がいつものごとくはやしたてみんなが笑う
「ハハ」
恭弥も楽しそうに話入ってくる
…笑った顔は幼いよなぁ…
じっと見てそう思ってしまう


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