僕が男だったら
タイトル未編集

ただ気になった

あの子と出会ったのは、電車


「透、あいつ変わってない?ってか男女どっち?」
休日、学校も休みなので。隼人と遊びに行くため電車に乗っていた時だった。

隼人が、言った人物は一目でわかった。
元々、あまり人が乗っていなかった事もあるが…
その人は、何か孤独な感じがしていた。

「なぁ、聞いてんの?」

「うん。女だろ?」

「やっぱりかぁ。俺は男だと思うんだけどなぁ。」

本当に分からなかった。
ただ、その人が気になるだけだった。


『茜探したよ。』

『うん、ごめん。』
その時、その人の隣にやって来た。フリフリのスカート、いかにも乙女って感じの女の子


「げっ、茜って女じゃねぇ?マジかよ。」
隼人も聞こえてたみたいだ。
その人が、茜と言う名前。ということは女と言う事を。


「それにしても、隣の人可愛いな。」

「そだな。」
隼人に同意はしたが、内心どうでもよかった。
あの人が気になっていたからかもしれない。


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