僕が男だったら
「終わった、さすがにすごい量だ。」
全ての入力が終わり俺は伸びをした、すごい達成感だ。

『ありがとう。最後まで手伝わしてしまいすまない。』

「いいよ、気にしないで俺がしたくてした事だから。」
壁の時計を見るともうすぐ12時を指す頃だった、始めてから3時間。

『昼からはどうするんだ?君は1日練習という事を知らなかったみたいだが。』

忘れていた今日の目的は一応ではあるが、応援だった。

「弓道は見てみたいから、でも昼飯持ってきてないしな。」

そぅ、沙良は昼飯の事なんてこれっぽっちも話してなかった、ましてや1日だという事も、これで自分だけ持って来ていたら最悪だ。

『昼御飯ならあると思うぞ、今回の練習に参加する生徒の昼御飯はうちの調理部が作る事になっている。』

その言葉にびっくり、沙良はうちが練習試合を申し込んだと言っていた。なのに昼飯を用意してくれるなんて、普通の学校ではありえない話だ。

「あるなら食べに行こうかな、高盛さんも皆の所に行くんだろ?」

俺はただ何気なく聞いただけだった。

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