僕が男だったら
『皆さんお昼ご飯ですよ。』
『佳歩いつも悪いねありがとう。』
丁度12時になった時だった。

「沙良、お昼からも練習あるのか?」
「言ってなかったけ?まぁ昼食は鈴波の方が用意してくれてるからいいじゃん。」
何とものんきな友達である。
「それより隼人、透はどこいったの?全く見てないけど?」

そうなんだよな、学校を見てくると言って別れてから一度も見ていない。あいつは、しっかりしているから心配はない。一人でいることも多い奴だから。
「どっかで放浪してんだろ、腹へったら帰って来るよ。」


そんな話をしていたら、さっき弁当を持ってきた女子の携帯がなった。おい、ここ校内だぞいいのか?

『茜様、どうなされました?お2つですか?分かりました。少し時間がかかりますが持っていきますので、お待ちくださいね。はぁい。』
茜?どこかで聞いた気がするのだが?
『佳歩、茜は何て?』
『昼食を2つ持って来て欲しいと、客人とは誰でしょう?』
『ふぅん、まぁ行けば分かるでしょう。甘い物もついでに持って行ってね、用意してるんでしょ?』
『有希奈に言われなくても、用意済です。それでは、行ってきます。』
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