僕が男だったら
『というより、あなたは誰ですか?茜様と一緒に何をなされているのです?もしかして、茜様に危害でも加えようと、茜様逃げなければ。』
さっきより勢いがまし、倍以上怖く俺は言い返すこともできなかった。

『佳歩、失礼ですよ。この方は賀新学園の方で仕事を手伝っていただいたのです。相手の事も聞かず。』
高盛さんはすごく冷静にその子に意見していた。
『申し訳ございません。殿方がそういった方とも知らずご無礼を』
「いえ、気にしてないので。」彼女は、深々と頭を下げた。殿方と言われた事が初めてで、少し呆気にとられた。何時代なのだろう。
そんな時女の子の携帯が鳴った。

『はい、有希奈さん何しょう?分かりました、戻ります。』
そう言って切ったと思えば、こちらを向き。
『それでは、茜様。こちらの机に置いておきます。デザートも入っていますので、よろしければ食後に召し上がって下さい。私、有希奈さんが呼んでいますので、失礼致します。』
と言って彼女は出ていった。
慌ただしい子だった、まるで嵐だ
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