僕が男だったら
『並樹もするのか?』
「あぁ、剣道と華道もする。」『へえ。私も華道は少しばかりだがたしなむ』

俺はその言葉を聞いて、もしやと思った。

「この部屋の花は…茜さんが?」
『そうだ。』

部屋に入った時、この部屋の花を見てびっくりした。
綺麗に手入れされ、今日活けた花だったからだ。
自分の思った事を、全て茜さんに言ってしまった。

『ありがとう。並樹は花が好きなんだな。』
「いや。どちらかと言うと嫌いだ。」



それで、会話は終わった。俺が終わらせた。









昼からは、弓道を見た。ちゃんとしたルールは知らないが茜さんがすごい事は分かった。


「さぁ、終わったし帰るか。」隼人と沙良と一緒に正門を出た。
「お前高盛さんと何してたの?」
「別に。」
「別にはないでしょ。」

二人は、興味津々だったが、俺は話す気はなかった。
もぅ彼女と会う事もないし、多分彼女は他人に俺との事を知られて欲しくないだろうから。
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