僕が男だったら

女の子

あれから一ヶ月がたった。
隼人は、茜さんとの事をさんざん聞いてきたが無視していたら、最近はもう興味をなくしたみたいだ。


「透、お前今日部活の後さぁ」
「悪い、今日から部活休む。家の手伝いあるから」
「明日からかぁ、見に行くわ沙良とでも」
「くんなよ、じゃぁな」


隼人は、本当に来そうだから嫌だ。明後日から2日うちの家で華道の展示なんだ。本当は俺は出さないと母に言ったのだが、周りが皆見たがってるのと言われ、しぶしぶ出展するはめになった。

「ただいま。」
「透早くして、明後日までに間に合わない。」

母は、着物で慌ただしく動いている。
「分かった。着替えてくるよ。」

自室に行き着物に着替え、母の所にいった。

「母さん、俺何したら…」
襖を開けた瞬間、目の前には母ではなく


『………並樹か?』
茜さんがいた。

「ちょっと透なにつったってんの?」

「いや、えっ、あっと、え〜」
「…気持ち悪い子。あっこちら高盛茜さん、あの鈴波なんだって」
母は興奮気味に話だした。

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