僕が男だったら
「おっはよ、昨日どうだった?隼人と遊びに行ったんでしょ?」
靴箱で声をかけてきたのは、クラスメイトの沙良だった。

「普通だよ。」

「えっ?隼人は可愛い子に会ったって言ってたけど?」

そんな会話をしながらクラスに向かった。隼人は、言わなくていい事をベラベラ話す奴だから別に気にしていない。


「そぅそぅ、水曜日さぁ。鈴波と練習試合なんだよね。憂鬱だよ。」

「俺も行く。応援しに行く。」沙良の言葉にびっくりした俺は、後ろから来た隼人には全く気付かず突飛ばされてしまった。


「透大丈夫か?」

「ってか、隼人なんで?別に応援なら来てもいいって言ってたけど?」

「まじで、ラッキー。透も行こう。なっ、祝日だから部活休みだろ?」

隼人の言うとおりだ。俺が入ってる剣道部は基本的に日曜祝日は休み。

「やったな。沙良頑張れよ。」
「うん。本当に来るの?二人とも?」

「絶対行くから。」

俺は、なにも答えないまま。
2日がすぎるのだった。

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