僕が男だったら
『理由も述べず申し訳ありません。部長の高盛は、弓道部部長でありながら、我校の生徒会長でもあります。生徒会の仕事が残っているので、賀新学園の方々には悪いのですが仕事の方を優先したいと申しておりました。』

「いえいえ。うちは鈴波女学園の方々と練習できるだけでも十分です。」

『ありがとうございます。高盛の方も早急に仕事を終わらせて来ると申しておりましたので。』

二人の会話から、分かった事がある。鈴波の部長は、高盛と言う事。鈴波の弓道部はレベルが高いという事。うちの弓道部も強いと有名だが、沙良がここまで言うのだから、結構強いのだろう。

「沙良先輩、私達も着きました。アップしたらいいですか?」うちの学校の弓道部も着き、今から軽くアップをするらしい。
「あんたらどうする?佐藤さんが言ってたからウロウロしていいよ。」

「俺は見てる。」
隼人は佐藤さんがお目当てだからな。

「俺、学校見てくるわ。」

別にそこにいたくないわけではない、だが俺には興味が湧くものがなかった。

「分かった。物壊しちゃダメだかんね。」



沙良お前は、俺の親か。

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