僕が男だったら

「別に構わないが、俺でいいのか？しかもこの学園の生徒でもないし。」

『私は全然構わない、早く仕事を終わらして練習に参加したい。』

「分かった。」
と言って、俺は高盛に生徒会室に招かれた。

生徒会室は、これまた綺麗な部屋だった。うちの学校の生徒会室がどんなのかは全く知らないが。

『これをパソコンに入力してもらいたい。大丈夫か？』

「パソコンは得意だから、大丈夫です。結構すごい量ですね。練習参加出来ないんじゃないですか？」

『まぁ試合は１日だから昼から参加できる量だとは思う。』

そういいながら、お互いパソコンの前に座り入力を始めた。膨大な量だが俺には苦ではなかった、こうやって１つの事をするのは好きだから。






『もう１時間以上になるが、大丈夫か？息抜きにお茶だが飲むか？』
彼女の言葉で時計を見ると、入力を始めてから１時間経っていた。頼まれた仕事は大半終わっている。

「ありがとう。」

『礼を言うのは、こちらだ。』そう言って彼女は笑っていたでも、その笑顔はほんの一瞬だった。

『久しぶりに男子と話したかな、先生方はまた違うし。』

「久しぶりって…」

『苦手なんだ』