守るべきもの
修平の携帯電話が鳴った。前田課長からだった。


「何か分かったんですか?」

「あぁ。駐車場にあった血痕の、DNA を調べたら看護師長の血液と他の人物の血液が混じっていた。他の人物とは男だ。」

「じゃ犯人の?」

「そうだろう。データベースにはないらしいけどな。」

「そうですか。」


修平は、“クリーン矢代”で聞いた事を課長に報告した。


「その寺島という男の住所に、他のヤツに向かわせる。お前は、帝都中央病院に行って、寺島に関して聞き出して来い。」


「了解です。」


修平と大橋は帝都中央病院に急いだ。
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