守るべきもの
救命センターで働いている沙依の姿を見て、修平は一目惚れをした時の事を思い出していた。


緑の手術着から伸びた細い首筋に、見惚れてしまったのだ。


か弱そうで、モデルにでもなった方が良さそうな女性が、手早く治療し、医師にも看護師にもテキパキ指示をしている姿に、修平は参ってしまったのだった。


顔を上げた沙依と目があった。


もう1度、沙依に一目惚れをした瞬間だった。
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