守るべきもの
私は、修ちゃんの腕の中でウトウトしていた。


正直、腕枕は苦手だ。


なんだか、悪いような気がするし、首も疲れる。

でも、修ちゃんは腕枕をするのが好きだ。


私は、向きを換えようとした。


そこで、修ちゃんがギュッと抱き着いてきた。


「そばにいてよ。」


修ちゃんは、寝言のように呟いた。


このまま時間が止まればいいと思った。


「そばにいるよ。」


私は、そう呟くと目を閉じた。
< 4 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop