守るべきもの
湯葉料理も美味しかった。


久しぶりに、沢山食べた。ビールを少し飲んだだけで、顔が熱くなった。

アルコールも久しぶりに飲んだんだっけ…


「そういえば、修学旅行で泊まった部屋の額縁の裏に御札が貼ってあってさ…」


「ホントに!?」


「あぁ、ホントに。」


修ちゃんが立ち上がって、額縁の裏を確認して、マジメな顔をした。


「貼ってある…」


「どうしよう…」


ここで、修ちゃんは大笑いした。お腹を抱えて笑っていた。


「ウソだよ。」


修ちゃんは、笑いながら泣いていた。


「沙依は、すぐに信じるからな。」


私は、本気で修ちゃんを睨んだが、すぐに大笑いした。お腹が痛くなるほど笑った。
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