守るべきもの
修平は沙依が、寝たのを確かめると、携帯電話の電源を入れた。


着信音で、旅行を台無しにしたくなかったからだ。


その事を知っていた大橋が、メールを入れてくれていた。


ーーーーーーーーーーー寺島は見つかっていない。手がかりさえない。楽しんで来いよ
ーーーーーーーーーーー

(絶対にオレが捕まえてやる)


安心しきった顔で眠る沙依を見て誓った。

< 61 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop