彼と彼女と彼の事情
「あぁ、美味かった!ごちそうさま〜!また来るわ」
「ホント美味しかったです。ごちそうさまでした!また、寄らせて頂きますね」
二人で次郎さんと奥さんにお礼を言い、店をあとにした。
外は、ひんやりとした空気が流れ、肌に心地よかった。
すでに、お腹も心も満たされた私は、郁人に心から感謝した。
郁人に連れてきてもらったお陰で、美味しい料理とともに温かい気持ちももらったみたい。
「今日は本当にありがとうね。郁人の言う通り、最高のお店だった!また、一緒に来ようね」
とびっきりの笑顔で、郁人に喜びを伝えた。
郁人も満足そうに微笑み、頷いて見せた。