彼と彼女と彼の事情

今日１日の出来事を振り返っていると、突如、携帯が着信を報せた。　


ディスプレーには、新着メールが表示された。　


From.隼人
Sub. 無題
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今日はThank you！
奈緒のことを必要としている奴がいる。俺に遠慮すんなよ！あいつなら奈緒のこと、絶対に泣かしたりしない。俺が保証するよ！
ゆっくり休めよ。おやすみ
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―――…隼人。
溢れる思いに、胸が詰まった。　


――と、すぐさま、またメールを報せる着信音が鳴った。新着メールを開いてみると、　


From.郁人
Sub. 無題　
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奈緒、家に帰ってたんだな。よかった！今、兄貴から連絡もらったよ。
明日、病院に来てくれ。必ず、来てくれ。待ってるから。
また明日、おやすみ！
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―――…郁人。　
こんな時間まで、私のことを気に掛けてくれていたんだね。　


申し訳なさと感謝の気持ちとで、いっぱいになった。　

と同時に、隼人の気遣いに目頭が熱くなった。