彼と彼女と彼の事情
時計を確認すると、もうすぐ9時だった。 



そろそろ、支度を始めようかな。今からなら、昼食までには病院に着くだろう。


サッと洗い物を済ませ、洗面所へと向かった。 



洗顔のあと、使い捨てのコンタクトレンズを瞳に装着した。



途端、直に装着している分、見え幅も広がり、視界が明るくなった。



明るい陽射しが差し込むリビングへ戻り、メイクに取り掛かった。

 

久しぶりにぐっすり眠れたせいか、お化粧のノリが普段よりいいような気がした。


すっかり気分をよくし、クローゼットからお気に入りの洋服を選び、支度を終えた。 




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