彼と彼女と彼の事情
駐車場から正面玄関に向かうスロープを歩いていると、この前、郁人と話した、あの花壇が目に入ってきた。 



暖かな陽気のせいか、外に出ている人も多かった。



病院という場所にも拘らず、ここだけは明るさを感じた。



自動ドアが開き、外来受付を横目に、中央エレベーターまで歩いた。 



エレベーター待ちの間、突然、背後から声を掛けられた。






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