彼と彼女と彼の事情


私が契約した、この赤のPoloも隼人と一緒にディーラーを回って決めたものだった。 


値段の交渉も、すべて隼人がしてくれた。


私は契約書にサインしただけだ。


だから、余計に思い出深い。 

お金はかかるけど、修理してこのまま乗り続けるか…… 

引き取ってもらえるかはかなり怪しいが、下取りに出して新車を購入すべきか……


どちらにするか、思い悩むところだった――。 



< 44 / 300 >

この作品をシェア

pagetop