ワイルドで行こう
ベッドに戻って横になり、それなら琴子が風呂から出てきたら、寄り添うだけでもいいから肌を触れ合って眠ろうと英児は待つことにした。
ベッドルームの小型テレビをつけて、暇つぶしにお笑いの深夜番組を見流す。時々笑って、奥さんを待つ。
彼女は女の子らしく長風呂。まあ、少しぐらいは待っていなくちゃな。……と思っている内に、ものすごい時間が経っていることに気がつく。
まさか! 嫌な予感がして英児はすぐにベッドを降りて、バスルームへと向かった。
「おい、琴子」
ドア前で声をかけたが、返事がない。これはもう間違いない! 英児は迷わずドアを開けた。
やっぱり! 英児は湯気いっぱいのバスルームに入って、バスタブへ。
「琴子!」
琴子は眠ったままバスタブのへりに頭をもたれて眠っていた。溺れてはいなかったが、身体が滑ったら、そのまま湯船に沈むような体勢!
彼女の腕をひっぱりあげる。湯の中で、彼女の大きなバストがふわりと揺れたが、英児は目もくれずに彼女の身体を抱き起こす。
「え?」
身体が動いたせいか、やっと琴子が英児の腕の中で目を覚ました。英児は湯で濡れた妻の裸体をぎゅっと抱きしめている状態。彼女が英児の胸元できょとんとしている。