ワイルドで行こう
「ずっと辛かったみたいだから。いきなりは……酷かと、思って……」
彼の息も、琴子の愛撫で乱れている。
「これなら。おもいっきりやってもいいだろ」
な、琴子。
掠れた彼の声、琴子はかすみそうな眼差しをなんとか彼に向ける。
『いいわよ』って返事が出来ない。だって……琴子はもう、喘いでいたから。
琴子の手先はただ彼の熱いところに触れているだけで精一杯になってしまう。なんにも返せない。なのに、彼の指先は容赦なく琴子の奥深くへと貫いた。
『ああん』。堪らずに突き上げた声が、静かな部屋に響いた。
ああ、車と一緒。この人はすごく速く琴子を連れ去る。その身体で指先で、瞬く間に――。
すっかり裸になると、白いシーツのベッドへ連れて行かれる。
横にされたと思ったら、熱い彼の身体に上から包み込まれてしまう。
壁に逃げないように琴子を囲って捕まえた悪ガキみたいに、琴子を逃がさないとばかりにドンと乗っかってきたりして。優しいのか意地悪なのか判らなくなる。覆い被さって熱い皮膚をぴったりと琴子にくっつけて、……ううん『お前とくっつくんだ』とこすりつけているみたいに。でも琴子を包み込む腕と、黒髪を撫でてくれる手はとても優しかった。
先ほど、ショーツの中を淫らに翻弄させた彼の荒っぽい手、だから多少強引にされると構えていたのに。今度の英児は、意外と優しく乳房を柔らかに包み込む。
「琴子と一緒だ。柔らかい」
そっと乳房を寄せる英児。柔らかく寄せられた白い乳房の紅い胸先が、つんと咲いた感覚。英児の乱れた息がふりかかっているのがわかる。そんな彼の唇に『愛して』とばかりに、つんと誘っている。琴子がなにも言わなくても、琴子の身体は彼を誘ってしまう。
誘われて何もしないで通り過ぎるわけもなく。男の口先がそこを優しく含んだ。
『あっ』
意地悪な愛し方。ゆっくりじっくり優しく……。一気に強く含むのは痛いだけだと、女の身体をよく知っている口先だと思った。
彼の息も、琴子の愛撫で乱れている。
「これなら。おもいっきりやってもいいだろ」
な、琴子。
掠れた彼の声、琴子はかすみそうな眼差しをなんとか彼に向ける。
『いいわよ』って返事が出来ない。だって……琴子はもう、喘いでいたから。
琴子の手先はただ彼の熱いところに触れているだけで精一杯になってしまう。なんにも返せない。なのに、彼の指先は容赦なく琴子の奥深くへと貫いた。
『ああん』。堪らずに突き上げた声が、静かな部屋に響いた。
ああ、車と一緒。この人はすごく速く琴子を連れ去る。その身体で指先で、瞬く間に――。
すっかり裸になると、白いシーツのベッドへ連れて行かれる。
横にされたと思ったら、熱い彼の身体に上から包み込まれてしまう。
壁に逃げないように琴子を囲って捕まえた悪ガキみたいに、琴子を逃がさないとばかりにドンと乗っかってきたりして。優しいのか意地悪なのか判らなくなる。覆い被さって熱い皮膚をぴったりと琴子にくっつけて、……ううん『お前とくっつくんだ』とこすりつけているみたいに。でも琴子を包み込む腕と、黒髪を撫でてくれる手はとても優しかった。
先ほど、ショーツの中を淫らに翻弄させた彼の荒っぽい手、だから多少強引にされると構えていたのに。今度の英児は、意外と優しく乳房を柔らかに包み込む。
「琴子と一緒だ。柔らかい」
そっと乳房を寄せる英児。柔らかく寄せられた白い乳房の紅い胸先が、つんと咲いた感覚。英児の乱れた息がふりかかっているのがわかる。そんな彼の唇に『愛して』とばかりに、つんと誘っている。琴子がなにも言わなくても、琴子の身体は彼を誘ってしまう。
誘われて何もしないで通り過ぎるわけもなく。男の口先がそこを優しく含んだ。
『あっ』
意地悪な愛し方。ゆっくりじっくり優しく……。一気に強く含むのは痛いだけだと、女の身体をよく知っている口先だと思った。