本当の幸せ






『本当だったら
怒り狂ってやりたいところだ。

だが、君を信じて
桜を任せた俺たちにも
責任はある。

もう二度と桜の前に
現れるな。』




パパが言い終えると
慎司は下を向いた。





『……………ぃ。』






『ん?』





『うるさいんだよ!』




一瞬何が起きたか
分からなかった。




慎司はナイフを広いあげ
沙奈を突き飛ばし
私の首もとにナイフを当てた。








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