本当の幸せ






『っ!放せ!』



慎司が力をかけても
野坂はナイフから
手を離さない。



『やだね。
お前が放せ。』




『野坂っ!もうやめて!
手が…………。』



そう言っても野坂は
私に向かって
微笑むだけだった。




















『そこー!!!!
何してるっ!!!!!』








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