本当の幸せ
―――――――
『な~るほどね。』
結局午後イチの授業は
サボることにした私たち。
沙奈に一部始終を話した。
『結城はキレるし
直人は何か言いかけて
やめちゃうし…。
結局結城がなに
言いたいのかも
分かんなかったし、
はぁ~よく分かんないよ。』
『なんか、あの二人が
不憫に思えてきた。』
『えっ?』
『いや、なんでもない。
まぁ、あの二人なら
すぐに仲直りするわよ。』
『そうかな?』
そうだったら
いいんだけど。
なんか、いつもの
二人じゃなかったから
心配なんだよね。