本当の幸せ
『青木がなんかあんのか?』
普段女に喋りかけない
結城がしびれを切らし
女に聞いた。
そのことによって、
女は頬を赤く染め
喋りだした。
『あ、あのねっ、
青木さんヤバイ人と
繋がってるらしくて、
援交とか薬とかにまで
手をつけてるらしいの。』
は?
『えっ?いやそれは
ないよ絶対。
そんな子じゃないよ。』
俺は確信はなかったけど
その言葉を否定した。
少ししか
話してはいないが
彼女がそんなことを
するようには
到底思えなかった。
『でもね、なんか
入れ墨の入った男の人とかと
歩いてんのみた子とかいて、
オヤジとホテル
入ってくの見た子も
いるんだって!』