本当の幸せ








『なに黙ってるの桜。

そんなダメな子には
ちゃんと躾しなきゃね?』





そう言って慎司は
ポケットから小さな
ナイフを取り出した。







『おいおい、まじかよ。』





『かなり狂ってんな。』








慎司………いつから
そんな風になっちゃったの?

あんなに優しかったのに。





『………………慎司。』




『なに、桜?
今更謝ったって遅いよ。』





私のせいなの?









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