退治屋
事実は、女が怨霊化して消滅したこと
消滅は全てを消す
成仏とは全く違う
もう、生まれ変われない
あぁ、わかった
人を…霊を…完全に殺し、罪を問われることのない
俺がいちばん悪い
殺めることをしても、誰も怒らない
寧ろ生きてる人間には感謝される
霊は怨む間もなく消える
俺の罪は、あがなうことがない
増え続けるばかり
やっぱり、俺がいちばん悪い
わかっているのに、こうして考えるのは
悪いのは俺でないと思いたいから
だけど、行き着く先の答えは俺
退治屋を始めてから変わることない