会議室のナイショの関係
本当は、部長や常務などを経験して、それから社長職を継ぐはずだったみたいだけど、今後の事を考え、まーくんをいきなり副社長とし、仕事を覚えさせていったらしい。

まーくんは、お父さんの会社だから、いずれ社長になる事は決まっている。

だけど、いきなり副社長にした時、「まだ若いし、早いんじゃないか」という声があったらしい。

でも、まーくんのお父さんは自分の体調の事を考え、まーくんが副社長就任1年後、まーくんを社長にした。

そして、自分は基本的には経営に関与しないけど、会長としてまーくんをサポートすると。

それが、私が入社する1ヶ月前の話。


まーくんは年齢関係なく、営業課の時の上司や同僚達からは“仕事が出来る”と認められていた。

他の社員達も、その事を知っている人は、若いまーくんが社長になった事に対して、特に不満はなかった。

だけど、一部の年上の男性社員の人達からは、かなり反発があった。

“親の会社だから、社長になれたんだ”って。

だけど、今ではまーくんの実力も認められ、まーくんよりも一回り以上年上の部下の人達からも慕われているらしい。

まぁ、今もまだまーくんの事をよく思っていない人達は少し居るみたいだけど……


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