会議室のナイショの関係
例え、まーくんと私の関係を怪しまれたとしても、本当の事を話せばいいだけ。

“社長は、お兄ちゃんの友達なんだ”って。

でも、そうすると、“コネで入った”って思われるかもしれない。

本当に私は、入社式の時まで、まーくんが社長だなんて知らなかったのに。

これからこの会社で働くなら、どっちの噂が流れたとしても、働きにくくなる事は、間違いない。

そりゃぁ、初恋の相手であるまーくんとまたこんな風に話せるのは嬉しいけど。

そんな私の考えている事に気付いているのか


「あぁ、大丈夫だろ。さっき会議が終わった所だから、誰も戻って来ないよ。きっと」


そう言いながら、まーくんはまた私の頭を撫でる。


コンコン――


その時、ドアをノックする音が。


まーくんの嘘吐き!

誰も戻って来ないって言ったのにっ!!


そう思い、私は慌ててまーくんを見る。


「大丈夫」


まーくんはにこっと笑い


「英治か?入って来いよ」


ドアに向かって声を掛ける。


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